ここ最近 一気に寒さが厳しくなり、朝の通勤時 頬が
痛く感じます。とは言っても 確実に春は近づいていて、
3月に咲く、大好きなミモザの花はもう、可憐な花を
咲く準備をしていました。
自分がグズグズしていても、時の流れは止まらず
たったかと進んでいきます。
自然は逞しい。
私もそうなりたい。
あの黄色くてお菓子みたいな花がもう少しで見れるのかと
思うだけで、心が上向きます。毎朝 この木の下を
通るのが最近の楽しみ。。
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新潮45の連載の中で お気に入りなのが 作家
岩井志麻子氏の連載、過激内容エッセイなのだが、
時にほろり、時に考えさせられる内容に新しい号を
手に取ると先ずその連載を読んでしまう。
自分の人生を切り売りする所があるのが作家業だけど、
悲壮感無く、自由で明るく、ある時は真面目に表現
している彼女らしさが好きだ。
彼女の出世作の ぼっけえ、きょうてえ を 何度か
読もうと手を取るも方言の強さに読み進めれるか不安で、
今まで読むまでに至らなかったが、先日、譲って貰った
本の中に これがあり、早速読んでみた。
今まで持っていた不安は直ぐに払拭されてしまった。
遊郭の女郎が客に身の上話をする話でジャンルとしては
ホラーで残虐な箇所があったり、読みながら思わず目を
背けたくなるようなドロドロ感があり、息苦しい様な密着感を
感じる文面、しかし読み手の想像力を大きく広げさせてくれる
巧みで豊かなボキャブラリーに、一気に志麻子ワールドに、
ぐいぐい引き込まれてしまった。
好みの問題だと思うのだが、彼女が紡ぐ言葉の一つ
一つが特に、私好みだったのだと思う。
他の著書を読むのが今から楽しみ。