京都から帰ってから、バタバタとしていて、その上 風邪まで
貰ったようで、何だか落ち着かない日々だったのですが、
風邪も治りつつあり、元の日常に戻りつつあります。
バタバタと過ぎ去って行った日々ですが、相変わらずよく歩き、
相変わらず日々晩酌して、定番のスタイルで穏やかに過ごして
います。
雨の匂いと一緒にクチナシの花の香りがする季節になりました。
香水の香りかと思う程の強い香り。この香りを嗅ぐ度に、母が、
小さなコップに挿したクチナシの切り花を思い出す。
「良い香りでしょ、クチナシの花」
他愛も無い会話から、私の知識となった、花の名前と この香り。
母も私も年を重ね、風貌はあの時と変わってしまったけど、毎年咲き、
枯れる花は、今年も又変わらずあの頃と同じ花を咲かせ、あの頃を
思い出させてくれる。変わってしまうのは人間だけなのかもしれない。
雨の中、好きな言葉を繋ぎ、綺麗な言葉を考えながら歩くと、
「ああ言葉が好きなんだ」
と思うのだけど、好きと得意とは違うという事が自分でよく解る。
けど好きだから、もそもそと又考えていると、一つの言葉に
色んな意味合いを想像して創り出して、気分良くなって
一人自己満足している。
「言霊」
言葉に宿ると信じられた霊的な力のこと。
研磨し続ければ、「言霊」を創り出せるだろうか。
言葉は大切、そう理解しつつも、会話となると疎かになる。
口に出るまで色んな言葉が準備されているけど、喉の何処かで
バラバラと落としてしまう。それは、主観的な会話方法と
世間との帳尻合わせの為。全部を言わない大人ならでは、って
事かな、、
あらゆる意味での
“優しい言葉”
を創造出来て 心にもてる人でありたい。