職場近くのミモザが咲き始めていました。
少し前に通りかかった時、たわわのつぼみを持っていたのを
見ていたので、密かに楽しみにしていました。
前の家の近くに、大きなミモザの木があったのですが、昨年
持ち主が、枝をざっくり切ってしまった様で、その姿を見たときは、
ほんとガックリした記憶があります。
なので、職場近くで見れるミモザの木が余計に愛おしく感じます。
心が掬われる様な可憐さ。
「何なんだろう この美しさ」
と問いかけると、ゆらゆらと揺れながら、
「お前は何モノ?」
と逆に問いかけられている様な気持ちになる。
「何モノでも無く、何も無い。」
とつぶやく。
一人の夜、むさぼるように寝ると、変な夢を連続して見る。
朝、その夢の出演者や意味を考えながら身支度していると、
朝日が当たる縁側に来客。
簾が下りているので部屋の中は見えないと思うのだけど、時折、部屋の
中を見る仕草をしながら、陽にあたり、目を細めている。
家の中に居る訳ではないのだけど同じ高さで そこに存在しているのが
何だかおかしくて。
遠くに行かなくても、何もしなくても、身の回りには、美しくて、面白い事が
たくさん溢れているんだよ。