あらすじ:1950年代半ばの中央テキサスの小さな田舎町。幸せな結婚生活を送るオブライエン夫妻と、彼らの子供である3人の兄弟。父は、信仰に厚く、男が成功するためには“力”が必要だと考えている厳格な男。母は、自然を愛で、子供たちに対しては精いっぱいの愛情を注ぎこむ優しい女。だが、3人兄弟の長男ジャックの心は、そんな両親の狭間で常に葛藤していた。大人になって“成功”したジャックは、深い喪失感の中、自分の人生や生き方の根源となった、テキサスの小さな街で家族とともに過ごした少年時代に想いを馳せる……。「父さん、あの時の僕はあなたが嫌いだった……。
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“ツリーオブ・ライフ”の試写会に行ってきました。
ブラッド・ピットにショーンペン という2大スターの競演、
Webで予告編を見る限り、ヒューマン系のモノだと思っていたのですが、
実際は、芸術寄りの作品でした。
旧約聖書のヨブ記の内容がベースになっていて、生命の誕生 全てに
愛が存在している事を自然の映像を交えて表現していた。
随所に見られた、自然の映像は、本当に美しく、
“命とは何か”
“何故 生まれてきたのか?”
“生きる事とは何か?”
と問い掛けられている気持ちになった。
オブライエン夫妻と3人の息子。
子供の成長と供に起こる夫婦の軋轢や葛藤、思春期へ入っていく
子供の心の葛藤、何処の家庭でもある 教育方針を巡ってぶつかる
両親の姿、それを見て、自我が芽生え始めている自分の心の置き場所等
オブライエン家族の日々暮らしていく姿を見て、自身の幼少期の気持ちを
思い出したり、当時父親の役割・母親の役割の意味を考えさせられた。
人それぞれの感じ方があり、様々な感想が普通以上にある作品だと
思った。
映画鑑賞後、あのシーンは、
“こんな事を意味しているのだろうか“
と長く余韻が続く作品でした。