久し振りに有給休暇をとった。3人の上司の秘書業務についているので、この3人が揃って出張の
日を狙って休みを取るのだけど、中々取る事が難しい。
そんな本日。
有給、朝、1時間遅く起きて出し東京の家の庭仕事。
以前は、相方にお任せだったけど、今は私の担当。
夏は雑草との戦い。
正にこの言葉がぴったりの季節。
普段は出勤前の1時間を使って雑草取りをするけど、私の身長以上に
伸びた観葉植物は、週末東京を不在するので有給の様な日でないと取り掛かれない。
私の身長以上になった金木犀を伐採し、午前中を過ごし、午後から久し振りの
サウナへ。こってり汗を流し、少しの罪悪感を抱えながら、
お酒を購入し家路へ。
一人の時間を愛する私は、平日のアルコールを楽しみながら、
緩やかな酔いに乗る。
一人だからこそ乗れる酔い・・・・
誰かと共鳴する事は出来ないけど、これはこれで、私の好きな時間。
緩く音楽をかけながら、うつらうつら、曲に身を任せていた。
90年代、、
うーん、あの頃の恋愛をに浸る。
愛される事を知ったけど、それに対しての戸惑いを感じ、大人の振る舞いに
不安を抱えた時。
そんな事が走馬灯に蘇る。
けどいい思い出。
「ハナミズキ」
が流れる。
そしたら、一人号泣。気持ちは冷静なのに、アルコールで栓が外れたように、
一人嗚咽を漏らし泣く自分に、冷めた気持ちで俯瞰している自分と、どっぷり
記憶の中に居る私。
何故。
乳がんの疑いが出た時、検査が進んでいく中で、癌を遠くに感じていた私。
けど、あれよあれよ、検査は進んで行って、細胞の一部を採った検査の帰りに
車の中でラジオから流れていたのがハナミズキ。
当時我が家の車は、サンルーフがついていて、胸の鈍痛を抱えながら
後部座席に横たわり空を眺めていた。歌詞の理由とかは、関係なく、
涙がこぼれた。
「なんて事になったのだろう・・・」
ただそれだけだった。
恐らく、その時から、不安とか悲しみを出来るだけ封じ込めてきたのだと思う。
けどふとした時、この曲を耳にする度に、サンルーフから眺めた空を一人
思い出していた。
誰も知らない、私だけが見た空を。
だから、自分の中では、整理が出来たていたと思っていた。
なのに、今日みたいに、一人、お酒を飲んで、緩く、リラックスしていると
整理できていた記憶が、ごっちゃになって自分に蘇る。
普段は、自分の中で、押し込んでいるだけなのだと実感する。
たまの、引き出しの整理も良いのだと思う。
けど、自分の知られざる感情を垣間見た様で少し怖くなった。
自分で思っているほど、自分の感情を素直に出したり、
発散していないのだろう。
自分と言う人間の事が、解らない事ばかり。
きっとこの先も、これは、変わらないのだろう。
自分と言う人間の感情の深さ、心の痛みの箇所、
心を開く瞬間、共鳴する時、何も解らない。
自分の身体と言うのに。
これも愛すべき私なのだろう。。