神戸の花火大会を楽しんだ翌日は、皆で京都へ移動。
分骨されている祖父のお墓参りと鵜飼いを楽しむ為。
神戸から京都は、高速を使えば1時間程度の道のり、
1時間で街から歴史の色深い街へと移り変わる。
1泊滞在するホテルに到着後、太秦撮影村前にある 昔ながらのお好み焼き屋で
昼食、店構えも店主夫婦も何もかもが、昔ながら。
卵が2個も入っているお好み焼きはふわふわで、普段食べ慣れているお好み焼きとは
食感も味も異なり驚いた。粉文化が根づいている関西地域だからこそ、昔ながらの
良い店が生き残って欲しいもの。
親族とは別行動でお寺を散策した。
京都の中心地から離れている 広隆寺
国宝指定彫刻第一号がある 弥勒菩薩像は、想像以上に大きくそして
静にそこに存在し、多くの民の幸せを願っている様に見えた。
他にも多くの国宝を所蔵している広隆寺は、見所がとても多く、又機会が
あれば行ってみたいと思う お寺だった。
お寺の散策を終え、錦市場で夜の鵜飼いで楽しむ料理の買い出し。
観光地化されている市場だが、普段見ない食材を見れるのもあって、ここも好きな場所の
一つ。必ず買うのは、鯉の洗い、はも、そして奈良漬け。 未だ見ぬ鵜飼いの光景を頭に
巡らせその場に合う料理をチョイスし市場を後にした。
ホテルから40分程 嵐山へ移動。
夕暮れ時の渡月橋に桂川、周囲を多い囲むようにある深い山々の景色は、
それを見れただけでも、とっても貴重な風景だった。
1隻の船を貸し切り、食料を積み込み、出向、ほどよい揺れと川辺を流れる
涼しい風に地上で飲むお酒より水上で飲むお酒は、早くほろ酔いになった。
水上では、船で近づいてくる売店があり、そこでは、食べ物や花火を売る。
甥達は、船上からの花火を楽しんだり、上流に進み、静かで、真っ暗な山肌を見ながら
空を仰いだり、正にあの世を彷彿させる様な、そんな贅沢な時間で、皆が上機嫌に
楽しんだ。
乗船から1時間後。思い掛けない1本の連絡が入る。
高知に居る、寝たきりの祖母が、突然亡くなったとの事。
先程までの上機嫌の宴会の雰囲気は、一瞬で無くなり、この後どう対応していくかを
話し合った。
幸運にも、一つの小さな船に親族が集まって乗船している、普段は、日本全国に
散らばって生活しているにも関わらず、この時は、直ぐにでも皆が駆けつける事が
出来る状態と言う事に何よりも驚かされた。そして ホテルに戻り、直ぐに高知へ
駆け付ける事となった。