シルバーウィークに続き、肌寒くなってきたと思ったらもう10月。
ここ最近、芸能人の癌のニュースが多い。
亡くなった方、公表した方。
丁度それが同時期だったのもあり、感情的に
盛り上がる世の中に正直少し引いた。
芸能人とは言え、公表した際に詳しい内容、状況や
その人の気持ちとか必要なのか疑問である。
啓発の為と人は言うけども、本当にそうなのか。。
と思ったりしながら、正直冷めた目で報道を見ていた。
それに、私も同じ病気で全摘はしなかったが、術後は
抗がん剤に始まり、同じ様な治療を受けた。
*大変なんです。
*死ぬかもしれないのです。
*辛いのです。
*生存率、、
何故 こんな事を夫婦揃って、感情的に
なって涙を流し会見しているのだろうと。
正直私には理解出来なかった。
感情的にざわめく世論に自分の心情が巻き込まれない
のだろうか。
心の痛みや辛さ、不安を一番感じるのは当事者であって
その次は、一番近くに居る家族。
当事者が、悲劇のヒロインになるのは、馬鹿な話で、冷静に
病に対処するそれしか無いのだとおもっているし、世間に対して
あそこまでさらけ出すのは、これから先の芸能活動の為?
とか悪意を持った意見も考えてしまう。
人は、おかしいと私の意見を否定する人が多いと思う。
けど 当事者でもある私は、正直 違和感を感じる報道でしかなかった。
*髪が抜けて怖いんです
*再発するかもしれないんです
*未来の自分が見えない
そんな事 当たり前だし、そんな事を会見で公表するのなら
一通りの治療が終り、一息ついてからでも良かったのでは?と
思う、あれでは、以前の癌=死 抗がん剤=辛い
のイメージを改めて 投げかけているだけで、本当の
啓発を考えるなら、不安だったが、今の医療技術で
ここまで不安が軽減する事が出来た とか 新しい情報と
体験談、それに 恐怖を搔き立てるのではなく、冷静に
立ち向かう術を説いた方が啓発という事になるのでは
無いだろうか。
何れにしろ、私には理解し難いここ数日だった。
その間、舞台に立ち続ける為 化学療法を拒んだと報道されていた
女優が亡くなった。 勿論 化学療法を選んだ場合の 余命と
拒否した時の余命を考えた時、大して変わらないとか、生活レベルを
考えての拒否等 色々理由はあると思う。
生き様、死に様は、人それぞれで、それをとやかく他者が
言う事では無いし、当人がそれを納得出来ているのなら良いと思う。
ある意味、死の間際まで、多くを公表しなかった彼女の方が、私としては
共感が持てる気がした。
勿論、病を公表した、女性レスラーの良い予後を願いつつ、自分の事も
重ね合わせ、5年前の明日、手術したあの日を思い返した。